2010-12-24

サンタクロース

ワイチャン、
「子供が生まれたら
『サンタクロースはいないよ』
と教える」といいます。

ワイチャンも
小さい頃お父さんに
「サンタクロースなんかいるもんかい。
みんなお父さんが一生懸命働いて
プレゼントを買ってあげてるんだぞ」
と言われたといいます。

ワイチャンも
「なるほど、そうか」
と納得していたといいます。

一方あやこさんは
小学生の間は
毎年サンタクロースがやってきて
朝起きると枕元に贈り物が
ありました。それはもう、毎年
心をときめかせて
枕元の贈り物を待っていました。

そんなこんなで
ワイチャンとあやこさん
サンタ談義です。

ワイチャンは
現実をしっかり見ずに
都合よく神頼みなどを
するような教育はしたくない、
と主張。

あやこさんは
目に見えないものを信じる
大切さと経験はかけがえがないと
主張。

あやこさん、
なんとかワイチャンに
「目には見えないが大切なもの」を
わかってもらいたく
学生時代に校長先生が話した
あるお話を思い出しました。

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今から100年以上も前、
ニューヨークに住む女の子が、
学友にサンタの存在を否定され
お父さんのすすめにしたがって
新聞に投書してみました。
その新聞社、ニューヨーク・サン紙は
小さな女の子からの手紙を
社説で取り上げ、こう答えました。

「こんにちは。わたしは8さいの女の子です。
ともだちが、サンタクロースなんていないといいます。
パパは、わからないことがあったらしんぶんにきいてみなさいといいました。
ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースはいるのですか?

バージニア・オハンロン」



「バージニア、それは友だちの方がまちがっているよ。
きっと、見たことがないものは信じられないんだね。
自分のわかることだけが全てだと思ってるんだろう。
でもね、大人でも子どもでも、全てのことがわかるわけじゃない。
この広い宇宙の中では、人間って小さな小さなものなんだ。
ぼくたちは、まだこの世界のことをほんの少ししかわかっていないんだよ。

そうだよ、バージニア。
サンタクロースがいるというのは決して嘘ではないよ。
愛や、思いやりや、いたわりという気持ちがちゃんとあるように、
サンタクロースもちゃんといるんだ。
愛もサンタクロースも、ぼくらに輝きを与えてくれる。
もしサンタクロースがいなかったら、
暗くさみしい世の中になってしまうだろう。
人が感じるのは、ただ目に見えるもの、
手で触れるものだけになってしまう。信じる心も、
詩を楽しむ心も、人を好きだって思う気持ちも、
全部なくなってしまうだろう。
みんな、何を見たって面白くなくなるだろうし、
この世界を楽しくしてくれる子どもたちの笑顔も、消えてなくなってしまうだろう。

クリスマスイブの日に、パパに頼んで煙突を見張ってもらったとしよう。
サンタクロースが煙突から降りてくる姿を見なかったとしても、
それがどんな証拠になるだろう。サンタクロースは誰にも見えないんだ。
この世で一番確かなものというのは、
子どもの目にも大人の目にも見えないものなんだよ。

目に見えない世界には、どんなに力の強い人がたばになっても
こじ開けることのできないカーテンがあるんだ。
信じる心や想像力、詩を楽しむ心、愛や人を想う気持ちだけが
そのカーテンを開けることができて、たとえようもなく美しい世界を見たり、
思い描くことができるんだ。そのように美しく、かがやかしいもの、
それは、人間のつくったでたらめだと言えるかい?

いや、バージニア、それほど確かな、
それほど変わらないものは、この世には、他にないんだよ。

サンタクロースがいない、だって?
とんでもない!嬉しいことに、サンタクロースは確かにいるよ。
それどころか、いつまでも死なないんだ。
一千年後までも、百万年後までも、サンタクロースは、子どもたちの心を、
今と変わらず、わくわくさせてくれることに間違いないよ。

フランシス=P=チャーチ

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ワイチャンはこれを読んだあと
「どうせワイは
見えるものしか信じない、
心の狭い人間だっ」と
頭を抱えていじけていました。

が、

ワイチャンのお父さんは
「サンタはいない」と言いましたが
確かに心の大きな、とても尊敬できる
優しく人徳のあるお父さんでした。
きっとワイチャンのお父さんなりに
信念があっての教えだったと思います。

世の中を見ていて、
本当のクリスマスの意味を考えずに
にわかにクリスマスイベントで
浮かれることはどうかとも思います。


でも、子供に与えるものが、
もし「サンタクロース」でないにしても
この記者が答えたような
「目に見えないものを信じる経験」
「心をときめかせて想像するような経験」
は、小さい子供にこそ
沢山与えてあげたいと思います。